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日別アーカイブ: 2025年10月14日

酒井農場のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

茨城県石岡市を拠点にネギの生産を行っている

酒井農場、更新担当の富山です。

 

 

 

定植と畑づくり

 

 

 

🌾 苗を大地へ――ネギ栽培の本格スタート!

 

育苗ハウスで元気に育ったネギの苗。
いよいよ、それを畑へ植え替える「定植(ていしょく)」の時期がやってきます🌱

この工程は、単なる植え替えではありません。
“土の準備・畝の高さ・植え方の深さ”――
ひとつひとつが、収穫時のネギの太さ・白根の長さ・味の良さに直結します。


🧱 定植前の畑づくり

 

ネギは「根の浅い植物」ですが、同時に「水はけの悪い土地が苦手」です。
そのため、定植前にはふかふかで通気性の良い土をつくることが大切です✨

1️⃣ 深く耕す(20〜30cm)
 → ネギの根は意外と広がるため、しっかりと耕し、根の伸びを妨げないようにします。

2️⃣ 完熟堆肥を混ぜる
 → 有機物を混ぜることで、土が柔らかく保水力と通気性を両立します。

3️⃣ pH調整(弱アルカリ性に)
 → ネギは酸性土壌を嫌うため、石灰を散布してpH6.5〜7.0程度に整えます。

これが“健康な根っこを育てる土台”になります🌿


🌱 溝植えが基本の「定植作業」

 

ネギの定植では、「溝植え」という方法が一般的です。

深さ15〜20cmほどの溝を掘り、その中に苗を立てて植えていきます。
こうすることで、ネギの白い部分(軟白部)が長く伸びるようになります。

ポイントは👇

🔹 苗を“深く・まっすぐ”に植えること
🔹 苗と苗の間隔を3〜5cmあけること
🔹 根を折らず、根元に軽く土を寄せて固定すること

一見単純ですが、この作業には熟練のコツが必要です。
苗が倒れないように植えつける“手の感覚”が、農家の腕の見せどころです💪


🌾 畝づくりと土寄せの重要性

 

ネギ栽培において欠かせないのが「土寄せ」。
成長に合わせて何度も土を寄せることで、白い部分を長く育て、風や寒さからも守ります。

1️⃣ 初回土寄せ(植え付け後約3週間)
 → 苗がしっかり根付いたら、軽く土を寄せて倒伏を防止。

2️⃣ 2回目・3回目の土寄せ(成長期)
 → ネギの葉が伸びるたびに、茎の部分を覆うように土を盛る。
  こうして「白い軟白部分」を長く仕上げていきます✨

畝の高さを調整しながら、通気と排水を確保することも忘れずに。
雨が多い時期は、排水溝を掘って水が溜まらないようにするのもポイントです。


🌤️ 天候と気温の管理

 

ネギは寒さに強い反面、過湿や高温には弱い作物。
植え付け時期が高温期の場合は、遮光ネットを使って日差しを和らげる工夫も必要です。

また、強風で苗が倒れるのを防ぐために、植え付け直後の支柱設置も効果的です。


💬 まとめ

 

✅ 定植前は土づくりと排水対策が重要
✅ 「溝植え」で白根を長く育てる
✅ 成長に合わせた“土寄せ”で品質アップ
✅ 天候・水分・風への配慮も忘れずに

畑に苗を植えた瞬間から、もう“収穫への第一歩”が始まっています。
根が張り、葉が伸びていく――
その成長を支えるのが、畑づくりと定植の技術なのです🌱✨

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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茨城県石岡市を拠点にネギの生産を行っております。

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