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皆さんこんにちは!
茨城県石岡市を拠点にネギの生産を行っている
酒井農場、更新担当の富山です。
目次
ネギづくりは「土づくり」から始まります。
根を深く張るネギにとって、土の状態は生育に直結する大切な要素です。
どれだけ良い種や苗を準備しても、土が整っていなければ十分に育ちません。
ここでは、理想的な土の条件、堆肥を活用した改良法、そして連作障害を防ぐ工夫について詳しく見ていきましょう。
ネギは根を30〜60cmと深く伸ばす作物です。そのため、浅く硬い土では根が十分に張れず、成長が阻害されます。理想は「ふかふかで通気性がよく、保水性も兼ね備えた土」。
水はけが悪ければ根腐れを起こしやすく、水もちが悪ければ乾燥に負けてしまいます。つまり、「水はけ」と「水もち」の両立がカギとなります。排水溝の整備や畝を高くするなど、畑の地形を工夫するのも重要です。
堆肥は土を豊かにするための基本です。牛ふん、鶏ふん、豚ぷん、落ち葉、稲わらなどを発酵させた堆肥を投入すると、有機物が増え、微生物の活動が活発になります。微生物は土の粒を団粒化させ、ふかふかで根が張りやすい環境を作ってくれます。
堆肥を定期的に入れることで土の性質が改善され、単なる栄養補給ではなく「土そのものを育てる」効果が得られるのです。長期的に見ると、収量や品質の安定につながる欠かせない作業です。
ネギは連作障害が出やすい作物です。同じ畑で続けて育てると、土壌中の病原菌や害虫が増えて立ち枯れや根腐れを招くことがあります。これを防ぐには以下の工夫が有効です。
輪作:豆類や葉物など、違う種類の作物を順番に育てる。
石灰投入:土壌のpHを調整し、病害を抑える。
太陽熱消毒:夏にビニールで畑を覆い、太陽熱で病原菌を減らす。
これらを組み合わせて行うことで、畑を長く健全に使い続けることができます。
昔の農家は、家畜のふんや落ち葉を積み重ね、堆肥を時間をかけて作り上げてきました。現代では土壌分析を行い、必要な栄養を科学的に補うことも可能です。伝統と技術の両方を活かすことで、効率的で持続可能なネギづくりが実現できます。
ネギは深く根を張るため、ふかふかで排水性の良い土が必須。
堆肥で通気性と保水性を整え、微生物を活性化させる。
連作障害を防ぐには輪作や土壌消毒などの工夫が欠かせない。
昔ながらの知恵と現代技術を融合した土づくりが理想。
健康な土があってこそ、健康なネギが育ちます。
土づくりは収穫を支える「見えない基礎工事」なのです。
次回もお楽しみに!
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茨城県石岡市を拠点にネギの生産を行っております。
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